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働くということ

2012/08/06

先日ツリー・オブ・ライフというブラッド・ピット主演映画を観ました。
あまりに難解で一回目に見たときは???解説を読んで再度見たら少しは分かったかも・・・

内容はヨブ記をベースとし「正しい人に悪い事が起きる、すなわち何も悪い事をしてないのに苦しまねばならない、という『義人の苦難』」がテーマ。

バガバッドギーターの講義では、神に悪事を祈る王妃の話を教えてもらったばかり。
悪いことが起こると、人は初めて神の存在を感じる。いつも神様を感じたいから私に沢山の不幸をお与えくださいという王妃の話。
ヨーガでは不幸は不幸ではなく幸いと考えている。

さらにカルマ・ヨーガの大元にある考え方は、働くことの中で自分の至らなさを気づきなさいというところにある。
自分がただの一個人だと、限りのなる小さな人間だと思うのなら、私利私欲に走る。
けれどもおおきな命の営みの一部であると考えることが出来るなら、得た富を分け合うことをどうして恐るのだろうか。

『ツリー・オフ・ライフ』はキリスト教を背景にした物語だから、神を信じる道か世俗の道かの選択を迫る内容だった。もしこれが、ヨーガを背景にした物語だったのなら、働き(カルマ)の中で人が気づくことの大切さも描かれたに違いない。

働くというのはただ金銭を得るためのものではなく、自分を成長させるためにする大切な作業。
そうした思いなしに仕事に臨むのならただ毎日仕事するだけになってしまう。
バガバッドキータ――第二章47節の教えは深い。


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