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saberとconocer

2012/05/07

今月もインド大使館でスワーミー・メーダサーナンダジの『ヴァガヴァッド・ギーター』の講義を受けることができました。

お花一杯の水盤がお出迎え



今回はアートマンについての深いお話。
ヨガでは魂と肉体は別物と考えています。でもそれを知らないから混同してしまっていることが多いのです。
しかも魂(アートマン)は二層に考えられていて、個人的なものと純粋なものとに分けています。
純粋なものは「意識」があるだけ。個人的なものには肉体への意識が含まれます。
でもそれは肉体というものが自分に付随しているということに気づいているという意味に過ぎません。

アートマンは死んだとしてもこの世がなくなったとしても存在し続ける普遍的なもの
でも肉体は死んだらなくなってしまいます。
アートマンは普遍的だというのにどうして肉体がなくなることを恐るのでしょう。
そうヨガでなんども学びました。

実は先月のこと、左の胸が何か違和感がある。。。もしかして乳がん?!と思い悩みました。
病院へ行くべきか、あるがままを受け入れるべきか悩み、子どもや夫のこと、両親のこと、お教室のみなさんに伝えきっていないことが沢山ありすぎることを悔いました。
しばらく悩んだ末に、病院で検査を受け、幸いにも陰性だったのですが・・・
その時の深い悩みや悲しみはまさにアートマンと肉体を同一視したから起こったこと。

スペイン語では知るという言葉をsaberとconocerという二つの単語で表現します。
知識として知るsaberと、知識として知るのに加え経験して知っているconocer。肉体とアートマンは別物だということをconocerしていると思っていたのに、病気や死を前にしてまだまだsaberだったことを学びました。もちろん知識として知ることは大切です。

先人の智慧を知識として知って、経験とすり合わせることでやっと本当に知ることが訪れます。ゼロから発見するのではなく、先人の智慧を道しるべとしていけるのはとてもありがたい。私が単なる知識ではなく、真の意味で知るようになるにはまだまだ長い道のりが待っているようです。

自分自身の肉体とアートマンを識別できて過ごせただろうか。
今日会ったすべての人に普遍なるアートマンを感じることができただろうか。
多くの方がそうした意識で日々を過ごしていたらなんと平和な世界になるのだろうか・・・・



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