嘘について考える
2015/06/26
ヨーガでは人生の目的にたどり着くための手順が示されています。
その中でも「ヤマ」=禁忌とされるものをまず最初に取り組むべきものであるとしています。
その中に「嘘をついてはならない」とあります。
嘘をつかないことも大事なヨーガの行為なのです。
しかし、人は一日に平均200回は嘘をついているといいます。
嘘をつかずに生活できるのでしょうか?
また嘘をつかなかったらどうなるのでしょうか?
嘘にも種類があります。
人を貶める嘘
自分を偽る嘘
相手を思う嘘
対人関係を円滑にする嘘
人を貶める嘘は詐欺師の付くようなものです。これは確かに悪い行為です。
自分を偽る嘘は学歴や職歴などを必要に応じて隠したり誇大に言ったりすることがあります。男性に多いともいわれます。
相手を思う嘘は相手の心が納得できるように分かりやするするためにつくもので、「死んだ犬が星になったんだよ」などです。
対人関係を円滑にする嘘はヘアスタイルが変わったら「似合っていますね」と思っていなくても言ったりするものです。
これらの嘘をつかずに生活したら、おそらく人間関係はギスギスして生き辛い世の中となると思われます。
となると、適度な嘘は必要なものなのでしょう。
では「ヤマ」でいっている嘘とはあらゆる嘘を言っているのでしょうか?
ついてはならない嘘は「自分で自分に嘘をつく」行為と言われています。
詐欺師は相手を貶めると分かっていても自分の心を偽って嘘をつきます。
しかし相手を思いやる嘘は自分でも嘘と思わずに相手を思うが余りについてしまっているものです。
「似合っていますね」というと相手も嬉しい気持ちになると思ってついているはずです。
人間関係を円滑にするためには、まったくつかないではいられないものです。
だからこそ、自分の心を良く見つめて自分の心に正直な嘘を心がけるように致しましょう。